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NPO法人「なごや東山の森づくりの会」設立趣意書

2004年2月1日

 東山の森、約410haは動植物園を含む東山公園と平和公園からなる、都市の中に残された貴重な緑の里山です。今でも春にはウグイスが鳴き、夏にはカブトムシが棲む豊かな森ですが、かつてはハッチョウトンボが舞い、キツネが子育てをし、ノウサギが跳ねる、そして人々の暮らしと密接に関わっていた、もっともっと豊かな里山でした。
 20世紀、都市化の進展とともに里山は減少し、徐々に荒廃していきました。
 21世紀を迎えた今、私たちは、これまでの効率性至上の都市づくりやライフスタイルを反省し、森が与えてくれる生命感や安らぎ、さらに、都市の環境改善や防災の機能、エネルギー資源の可能性にも気づかされたのです。
 私たち協働組織は、東山の森に棲む多くの生き物とともにあることを大切にし、東山動植物園とも連携しながら、市民・NPO・企業・行政の協働による森づくりをおこないます。
 そして、この森づくりを通じて、人と自然との共生の視点を育み、次世代を担う子どもたちに貴重な自然環境と森の素晴らしさを伝えていきます。

なごや東山の森づくり憲章

 私たち市民は、なごや東山の森づくりを通して共生型社会の実現をめざします。 東山の森は、人々に潤いを与え、生き物たちに豊かな生育環境をもたらしています。 東山の森は、人と自然のいのち生命輝く森です。
 私たちは、協働して森を守り育て、森と関わり、森づくりを生かし、次世代に森の大切さと素晴らしさを伝えることを目的としてここに憲章を定めます。

 一.私たちは、東山の森の豊かな自然とともにあることを大切にします。

 一.私たちは、森づくりを通して生活の知恵や技術を生かし、伝えます。

 一.私たちは、協働して豊かな森づくりを進めます。