平成24年10月20日
 9時半に里山の家に集合。次回炭焼きに備え、中道沿い、芝生広場の西北斜面でコナラの間伐を行い炭材を作りました。放射能被害を避け福島県から当市に避難中の佐藤さん、木工、森活動が好きで、炭焼の経験もあるとのことで仲間に入ってもらい、総勢7人で活動しました。ちょっと太めの木を3本ほど伐採、枝払い、切りそろえ窯の近くまで運びましたが、太めのものも多く、炭材として使うにはまだ2〜4本割りが必要です。分割は次回の活動日の仕事とすることにして、午前中いっぱいで本日の活動は終了としました。11月活動は17日の予定です。
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積み上げた炭材、新しい切り口のものが
今回の作業分です。大分太めです
ルリタテハが近くまできて作業の応援を
してくれました
平成24年9月15日〜22日 <天候不順で延期となっていた減煙炭焼きテストを実施>
 公園事務所立会のもと、風力、風向を確認し予定より遅れ10時に火入れ開始。最近の雨で窯内の湿気が高くなかなか温度が上らず、午後になっても煙は80℃前後。3時過ぎに激しいにわか雨で予定を大幅に繰り上げ4時半に窯を完全密閉しました。
 煙突からの煙は二次燃焼で完全に消え、窯周辺での臭いも微々たるものでした。温度を上げるため本来は17時頃までは燃やしたいところ、やむを得ない措置でした。
 15日の夜は4名の男性班員が火守?として炭焼き広場で泊まり込みました。翌朝8時半窯を開け点検、煙の温度は50℃まで低下、前日の火は残っておらず再点火を余儀なくされました。
ブロアー、大型扇風機の力も借り煙温度は再び80℃に達した時点(午後1時)で自燃が始まり焚口から煙が噴出、煙突口の方へ導く努力をしましたが焚口からの噴出は収まらず、風が東風に転ずる様子もあったので安全のため早め窯を閉鎖をしました。この日は男女5名の班員が広場のテントとタープ下に泊まり込みました。
 3日目の17日の朝、煙の温度は50℃まで冷え、再再火入れが必要でしたが3連休の最終日、諸事情勘案し、このまま冷却し22日の炭出しを待つ決断をしました。
9月22日(土)好天、公園事務所、市民代表が立会い、8名の班員が見守る中9時過ぎに窯を開き、炭を出しました。結果は部分的に炭化したものはありが殆ど焦げた炭材のままで、一本なり完全に炭化したものはありませんでした。実質燃焼時間が極めて短かったこと、自燃が始まった肝心のところで窯を封鎖せざるを得なかったこと等考えられる原因は多々あり、想定内の結果といえます。それより何より、今回の最大の目標であった「居住地へ煙、臭気を及ぼさない」という課題については完全に達成、モニター、市民、計測器でのウォッチ、どれをとっても一言の苦情・報告がなかったことに心から安堵、みなで喜びました。
 今回の結果でくらしの森での炭焼きは再開出来ると思いますが今後の課題としては「煙、臭気で住民に迷惑をかけず且つ如何に良い炭を作るか」に絞られたと考えます。
 約2年にわたる長い試行錯誤の間、皆様には変わらぬご支援、励ましをいただきましたこと、班として心から厚く感謝、この場を借りて御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
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     いよいよ窯に火入れ      この炭火で煙を退治    屋根のひび割れの修復中
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     炭出しは窯に入って          炭材は全て出しました
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出来は最低、煙対策の次は品質向上です     
平成24年7月28日(土) <炭焼き窯乾燥のため火を焚く>
先週、(雨により火入れは直前に中止)窯の鉢(天井部)の前部が湿り、もろくなっていることが判明したこと。又準備作業中踏み抜いた個所の修復が完了した為、乾燥を目的に9時半〜14時の間、火を焚きました。参加人数は他班の活動日と重なったため7名。行政が心配している煙の問題はまったくありませんでした(念の為二次燃焼装置設置)。
窯作りで指導戴いた清野氏を久々に招き、2年近く使用していない窯の診断をお願いしました。その結果、湿気を吸った窯の天井が乾燥さえすれば今後充分使用に耐えるとの診断で一同ホッとした次第です。乾燥中、1箇所、煙が漏れる割れ目が見つかりましたが、清野さんの指導で、粘土、セメント、石灰の混合物を流し込み修復できました。雨のためのカバーが窯に密着しないよう竹の骨組みをつくりその上にシートをかけ今日の作業を16時に完了しました。本格的な炭作り実験は、窯の乾燥に時間をかけてた方が良いので、9月の活動日(15〜17日)とし、その為の炭材切り出しを8月中旬(16日ごろ)に予定します。(それぞれ別途連絡)
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  詰めてあった炭材を搬出しました   窯の乾燥のためのたき火を開始   装置で煙はすっかり消えています
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   鉢の割れ目を埋め込み    鉢の割れ目を埋め込み     シートを浮かし窯を蓋う
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       行政も参加し里山の家で反省会