12月21日(土) 9:00〜12:30
先月のテスト結果を踏まえRS減煙装置を改良し、東厳窯で減煙効果を検証しました。この日は他の行事と重なったため6名の参加でした。名古屋市の方1名のほかにいつもの住民二人の方が立会われました。
今回の装置の改良点は次の二つです。
 @窯の煙の合流点をRS排気筒高熱部近くまで下げて煙が燃えやすくした
 ARSの排気温度が下がらないよう断熱材入りペール缶を2段とした
結果は意外、窯の煙を合流させるとRSの火が弱まり、煙突からは窯の煙がそのまま排出されました。(煙は燃焼されず)吸い込みが強くなるのではと考えRSの排気筒に円筒を2本継ぎ足したところなんとRSの燃焼がよみがえり窯からの煙も燃えてほとんど無色となりました。
一つの壁を乗り越えたのではと全員ホッとし喜びあいました。事後のミーティングで、次月は共通の課題を持つ竹和会さんが煙突を長くしないでも良好な結果を得た合流点位置(ペール缶2段目の上方)を試し長煙突と併せ効果をより確実にしようということになりました。
乞うご期待。
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1.窯からの煙はこの程度です。
  左のRS装置には繋いでありません
2.改良した装置を繋ぎましたが
  効果が見えません(RS燃焼不良に)
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3.思い切って煙突を2倍の高さに
  してみました(RS燃焼回復)
4.すると煙がほとんど見えなく
  なりました。
11月23日(土) 9:00〜12:00
久々に本窯(東厳窯)に火を入れるということで13名が馳せ参じました。
カバーの下の窯は思ったより湿気が入っておらずまずは一安心、早速一部改良したRS式 減煙装置を取り付け、風の強さ、風向きなど確認して火を入れました。
本日の立ち会いは名古屋市から2名、東山学区住民代表が1名。RS燃焼室の火の勢いを一定にすることが今回の課題の一つでありましたが色々燃やし方を工夫。最後に薪と炭を混合で燃やすことで概ね解決の見通しが立ちました。
RS装置と窯の煙突との接続を固定したために装置を着脱できないため、煙が薄くなっている のが装置の効果なのか、RS装置の火勢の変化のためなのか、今ひとつ明快でないため、装置着脱のBefore & Afterで効果がはっきり見えるよう改良することになりました。また、RSの熱風の温度が煙との合流点で大幅に低下していることが判明。熱風が通る煙突をもう一段上まで(ほぼ煙との合流点まで)断熱材で覆うことにしました。
次回は装置に以上の改良を施し、12月21日今回同様本窯でテストする予定です。
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RSの燃焼が悪いと黒い
煙が立ち上ります
RS燃焼室が機嫌よく燃
え出すと・・・
煙の臭気なく色も薄くなります常にこうなることが目標です
10月19日(土) 9:00〜12:00
10名が参加し、平和公園会館焼却炉を利用して再度RS方式の減煙実験を実施しました。実験の狙いは以下のとおりです。
・RS自体を高温で安定的に燃焼させる方法、テクニック?模索
・窯からの煙を最も効果的に削減するには(炭)窯からの煙をRS装置のどこに接続すればよ
 いのか
・窯と装置の距離すなわち窯からの煙道の長さを変え煙の消え方、臭気の変化をみる
結果、色々得るものはありましたが、さらなる装置の改善を図るためには本窯(炭窯)で木材を燃やす安定した煙が必要との観点から次月は東厳窯に火を入れ実験することになりました。
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お馴染となった平和公園
会館の焼却炉が・・・・
煙突の長さや接続位置を
変え実験を進める
高温測定ができる温度計で要
所の温度を測定・記録する
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 焼却炉の燃料は柴や枯
れ草、など。結構煙は出
るが・・・
   装置の効果が出ているのか、元の煙の発生量が変化
   しているのか、(常に左の状態を目指す)
9月21日(土)定例活動 明日家見学報告と炭焼き広場の草刈り、窯のチェック
13名が参加。9時〜10時里山の家にて足助における炭窯を使った実験の報告、あと全員で炭焼き広場の草取り、清掃及び窯のカバーを外して内外を点検し正午に活動を終えました。
次回は10月19日、装置を改良し燃焼実験をする予定です。
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 草刈り前の炭焼き広場  草刈り清掃後は見違えるばかり
9月20日(金):竹和会の、炭焼き窯を使用したRS減煙装置テストを有志で見学
相生山竹和会の皆さんが、新盛自治区にある足助新盛裏山塾所有の炭窯で竹炭を焼き、自前のRS減煙装置の効果を実験されたので炭焼き班有志5名で見学しました。 炭窯は誠にうらやましい立地環境とお金のかかった装置でした。窯もさることながら排煙装置及び窯の天井(鉢)丸鋼と鉄板で張られ吊り天井になっているのが参考になりました。(アーチを作ることも可能) 竹炭といえども自燃開始前後の排煙量、臭気は思いのほか大きく、当班の装置も設置させてもらい実験、温度測定しつつ煙の量の変化、臭気の変化などを見ました。総体的に臭気はかなり減退が見られましたが煙の量に対しては効果が少なく、今後の課題はやはりRSの継続、安定高温燃焼と煙合流点までの温度維持の工夫により煙を文字通り「燃焼させる」ことだと思われます。
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 炭窯にRS装置を設置し減煙効果を見る
(上左)立派な排煙装置(上右)窯の天井(屋根)は「吊り天井」
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      互いに明日の成功を誓って交流会は打ち上げで
9月7日(土):RS(ロケットストーブ)方式の減煙二次燃焼装置実験(再)
平和公園会館の燃焼炉を借用、9名が参加しました。
RSストーブ煙突と窯煙突との接点(合流点)の位置を変化させ、減煙の効果を見、温度データを取りました。燃焼炉(窯)からの煙が合流すると合流点の位置にかかわらずRS自体の火勢が弱まり温度も下がることが分かりました。合流後もRSの火勢が衰えない工夫(外気取り入れ口を増やすなどの)が必要です。
7月20日:RS(ロケットストーブ)方式の減煙二次燃焼装置実験
平和公園会館の焼却炉を使用。9名参加 見学者(竹和会)3名
炭焼きの煙、臭気を低レベルに抑え込む方法として炭火による二次燃焼方式を採用してきましたが、「燃料を選ばず」、且、「燃焼効率が極めてよい」とされるロケットストーブを利用する新方式に挑戦。その装置が出来上がったので燃焼テストを実施しました。2日前のプレテストで大いに効果ありと出たため、今回は杉の葉を燻し煙の量を増やした結果、写真のように今一つの結果に終わりました。実験後の反省会では煙導入口の温度は300℃以上あるものの酸素不足で煙が燃えないのではとの指摘が多く、この辺が今後の改善点になりそうです。見学に来られた竹和会の皆さんも同じことで悩んでいるとのことで、今後はお互い情報交換を密にしこの装置の欠陥を克服していこうと誓いあいました。9月予定した炭焼きは取り敢えず無期延期。先ずこの装置の改善を優先することとしました。
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上左:開発中のロケットストーブ式の二次燃焼装置。
中:燃焼炉に杉の葉を入れ煙量を増やす。右:煙はこの程度になりました。もう少し減らしたいところ。

25年度 初めての炭焼き実験(実施日=6月8、9、15日)
6月8日:梅雨入り宣言があり心配されましたが8日の明け方まで降った雨も朝には上がり当日は快晴微風の好条件となりました。行政の方、住民代表の方、それに同好の士竹和会の皆さんが見守る中3月以来久々に東巌窯に火が入りました。窯内温度は順調に上がりましたが夜間は窯を閉じ4名が泊まり込み窯の火を守りました。
6月9日:早朝から焚き続けましたが午後煙の量・色から自燃が始まった様子なので早めに焚口を閉じ、前後の空気穴で窯内温度を管理調整し続けました。3名が泊りましたが、予定より早く夜11時近くに煙道温度が250度を超えたため計画に沿い窯を完全に閉じ15日の炭出しを待つこととしました。
6月15日:9日以降、毎日朝昼夕と煙道口、窯の両脇穴の温度を測り続け、当日は40℃弱まで落ちたのを確認し予定通り窯を開き、炭を出しました。結果は少々焼きすぎでしたが約70Kgの炭がとれました。前回未燃焼の炭材を使用し たことが焼けすぎの主な原因ではないかと考えております。煙でご迷惑かけることなく無事実験を終えられたのが何よりで、今後結果をよく分析し次回(9月の予定)、より良い炭を焼くことをめざします。
応援して戴いた皆様には心からお礼申し上げるとともに今後も変わらぬご支援を 賜りますようお願い申し上げます。
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上:1日目、2日目(左から)・皆さん見守る中の火入れ・窯は順調に温度が上がり・煙を抑えるため絶えず装置を調整します。
下:炭出しの日(左から)・バケツリレー方式で炭を出す・炭は窯の中の位置別に並べ・出来た炭の一部です・次回に備え薪材も整理整頓
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平成25年3月23日
  9時半〜15時
活動内容:16日火入れした炭窯を開き炭の回収
新しいフラット型天井での初の炭焼きは3月16日に火入れ、17日、19日の3日間、燃焼を続けました。3日間の冷却期間を置き23日10時に窯を開きました。あげ木及び炭材の頭部は炭化していたもののその他は木質が残り、木炭として回収できたのは約50KG,使用材の約1割程度にとどまりました。年度内に一度との要請で窯の乾燥も不十分のままの実験でありましたのでこの結果は想定内でした。しかし最大の実験目標であった「煙突、焚口からの排煙の匂い、色の抑え込み」には気象条件などに留意したこともあり、どこからも苦情・指摘はなく、所期の目標を達成できました。来年度は今回の問題点を分析し、対策を講じて更によい結果を出したいと考えております。引き続きご支援をいただきますようお願いいたします。

写真左から右へ:窯を開いた状況、及び炭出し、選別、焼け具合、炭として回収できたのは土嚢10袋分、約50Kgでした
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平成25年3月16日〜19日 
活動内容:炭焼き・減煙実験実施(16,17,19日の夜は班員2名がテントで泊まり込み)
1.16日 8時半に10名の班員が集合、準備に入る。名古屋市の窓口の方、地域住民代表が見守る中、風向き、風力をチェック、並行して、昨日炭材を詰めた窯内に耐火レンガで障壁を、焚口にレンガによる内門を作り、予定よりやや遅れ午前9時半に窯に火を入れました。同時に煙突、焚口に煙二次燃焼用の炭火籠にも点火、次第に火勢を強めていきました。心配された新しい天井からの煙の漏れは全く無く、また、今回の実験の最大目標たる減煙、減臭も、前後につけて二時燃焼用炭火の効果で期待通りの効果が出、チェックのため立会われた地域住民の方々も納得された様子でした。ただ一つ、窯を閉じる夕方には80度くらいまで上がるべき煙道の温度が60度あまりまでしか上昇せず、後ろ髪をひかれる思いで18時には窯を閉じました。(2名泊)
2. 17日 天候に恵まれ、朝8時半から再加熱しましたが、昨日同様、いったん下がった窯内温度を60度強まで上げるのがせいいっぱいで時間切れ、17時半 窯閉めとなりました。(2名泊)
3.19日 (18日は悪天候予報のためスキップ)煙道の温度を80度まで上げるため、煙道口や、煙突の高さ、焚口の開け閉め等いろいろ工夫しました。その甲斐あり窯閉じの1時間ほど前にようやく70度前後まで上昇、これからという時に時間切れとなり、計画通り17時半に窯を閉じることになりました。窯を開く23日午前9時半まで窯内を冷やすことになります。どんな炭ができるのか楽しみです。火災予防のためこの日も2名泊まり込み)
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    燃焼室障壁   火に守も結構きつい   煙はほ消えているよね  焚口の煙を消すかがり火
平成25年2月24日〜3月15日
活動内容:新しい屋根の設計・材料探し、それと並行し、雨水で湿り形状が一部崩れかけていた胴の部分にも手を入れ補強・強化、その上で 天井に金属(一部ステンレス)で梁を作り陶器作りに使う陶板を張り、粘土で覆う突貫作業を連日行い、ようやく火入れ3日前に完成をみました。炭材詰めや悪天候もあり実質1日しか乾燥のための火入れをできなかったのが心残りでした。
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   胴(釜の内側)も丁寧に修理     金属の梁を組み立てる    陶板を張りその上に粘土を
平成25年2月23日  10時〜12時
活動内容:新しい屋根をどの形にするかの検討と窯の屋根の取り壊し
炭焼き経験者、金属材料専門家などの意見を聞き、新屋根はどのようなものにすべきか炭焼班で何度も打ち合わせを行ないました。アーチ型のものを作り直そうとの意見も強かったのですが名古屋市公園窓口から今期中に煙対策の問題を整理したいので3月中に最終実験を行うようにとの要請があり、そのため窯としてはあまり良くないが工期が早く且密閉度の高い平屋根方式とせざるを得ませんでした。23日、早速従来の屋根の残っていた部分を取り壊した。天井部分に使われていた粘土の量は想像を上回るものでした。
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   屋根を取り壊し   落とした土の多いこと   屋根の土の切り口 さあ、新しい屋根を作ろう!
平成25年1月26日  10時〜12時
活動内容:窯の屋根の修復が可能かどうか設計者清野氏の診断を仰ぐ
窯の重要部分である屋根(鉢)の一部が長期間使用しないため水分を含み弱くなり陥没しました。アーチの一部であり穴が60cm×100cmと大きいため、修復し使用可能となるのか本窯の設計者(師匠)の 清野氏に診断して戴いた結果、屋根の一部が極端に薄くなっており最使用は不可とことで、屋根は取り壊し、新しく作り直すこととなりました。
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    清野師匠の診断結果は?    天井、厚いところは良いが   とても薄いところもあり使用不可
平成25年1月19日  9時半〜16時
活動内容:炭材作り(湿地南の斜面林の間伐、切りそろえ、割り、運搬)、炭焼き広場の整備、窯の検査
(1)11月、12月と雨にたたられた活動日、冷たいながらもようやく晴れ10人が参加、 チェーンソーでの間伐、炭材への切り揃え、手動薪割り機、カナヤを使っての割作業、炭焼き広場炭材置場へのリヤカー、一輪車を使っての運搬を行い、2月に予定している炭焼き最終テストに使用する炭材、並びに薪材は充分確保できました。
(2)最後に9月以来火を入れていない窯を検査したところ、このところの雨と気温低下のためか屋根から鉢にしみ込んだ水が凍って天井の一部がそぎ落ちていることがわかり、これをどのように補修するかという新しい課題が発生しました。まず窯全体を乾燥させることが喫緊事となります。2月10日に炭焼を予定したいためそれまでに解決することが必要です
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    久々の活動に集まった班員     チェーンソー捌きも中々に 太い材料は手動薪割りで割れ目を入れます
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  割れ目を入れた丸太をカナヤなどを
  使って割ります
  出来た炭材はリヤカーで炭焼き広場
  まで運びます
    はがれた天井(黄色い部分)