2020年度第3回 2021年3月6日(土) 10:00〜12:30 「雑木林で木こり体験」 参加者 85名 (隊員22 幼児5 大人27 スタッフ29 他2) 前にも書きましたが、活動の日が近づくと当日のお天気が気になり、週間天気予報がよくないと1日に何度もチェックしてしまいます。新型コロナウイルス感染症が流行する前までは、雨天でもの活動を中止せず室内で代わりの活動をしていたのですが、現在は室内では密になるのを避けることができないため活動自体を中止せざるを得ないのが実情です。今回は3日前まで当日は雨予想で、中止しなくてはならないかもしれないと考えていましたが2日前に予報が変わり、傘マークが消えた時には心からホッとしました。 当日は気掛かりのタネが空模様から熱中症の心配に変わるほどの晴天となりました。集合時間にはすっかり気温が上昇して、集まった子どもたちもスタッフも上着を脱いで薄着での開始となりました。全体説明のあと活動場所に移動して、紙芝居「みんなでやろう森づくり」を全員で見ました。この紙芝居の上演も2年ぶりです。上演中は子どもたちばかりでなく付き添いの大人もスタッフもみんなが集中して見てくれました。その後木を伐るときの注意や説明を聞いてから班ごとに分かれました。雑木林に入ると「森の中は涼しいね」という声も聞かれました。 数年前から子ども森づくり隊の活動場所として常緑樹を伐る作業を続けているこの場所ですが、まだまだ木の混みあった場所があり、森を暗くしています。足元の倒木を片付けてから木を伐る作業に移りました。伐る木を決めた子どもたちはスタッフから「この木はどちら側に倒れるかな?」と声を掛けられ、よく見て考えてから伐り始めます。木が倒れそうになったらそちらの方向に人がいないことを確認して「倒れま〜す」という大きな声も出ました。作業の時間は1時間ほどでしたが、細い木をたくさん伐った子や太い木に挑戦して付き添いのお父さんと交代しながら伐った子、切り口から薄い輪切りのコースターを伐り出してもらってお土産にする子などいろいろな姿が見られました。 ちょうど1年前は新型コロナウイルス感染症が広がりを見せ始めた頃で名古屋市内の小中学校が休校となり、直前になって子ども森づくり隊の活動も中止と決まりました。その後、私たちの生活はさまざまに制約を受け続け、子ども森づくり隊も変更や縮小をしての活動となりました。今後もどんな状況になるかわかりませんが、来年度もたくさんの子どもたちが森で楽しい時間を過ごせるよう願っています。 |
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集合写真 |
受付 |
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全体説明 |
班ごとに自己紹介 |
中道を移動中 |
紙芝居を見ました2 |
紙芝居を見ました1 |
木の伐り方を1説明中 |
木の伐り方を聞きました2 |
作業場所へ移動 |
暗い森へ入っていくよ |
木こり体験風景1 |
木こり体験風景2 |
木こり体験風景3 |
木こり体験風景4 |
木こり体験風景5 |
木こり体験風景6 |
木こり体験風景7 |
木こり体験風景8 |
木こり体験風景9 |
木こり体験風景10 |
木こり体験風景11 |
木こり体験風景12 |
道具の手入れ1 |
道具の手入れ2 |
アンケートを出したら解散 |
2020年度第2回活動 「竹伐り」 2020年11月21日(土) 10:00〜12:30 参加者 68名 (隊員16 大人18 幼児5 スタッフ26 他3) 「竹伐り」の活動は、本来は年度の初めに午後のハイキングとセットで実施してきたプログラムです。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、例年どおりの5月には開催できず延期していました。しかし10月には子ども東山の森づくり隊にとって一年ぶりの活動となるナイトハイキングを実施することができ、延期してきた「竹伐り」の活動もこのタイミングでおこなうことが決まりました。ただ長時間の活動を避け、午前のみ、内容は竹伐りのみとすることになりました。 前日は雨が降ったりやんだりする不安定な天気でしたが、当日は早朝から美しい青空が広がりました。新型ウイルス感染予防対策のため受付で体温チェックや手指の消毒を済ませた隊員が里山の家の前に集まり、ノコギリを装着するのをスタッフに手伝ってもらいました。ヘルメットをかぶって準備完了です。4つの班に分かれて自己紹介を済ませ、活動場所のトウチク林へ移動しました。 トウチク林到着後、まず全員で紙芝居「竹のふしぎ」を見ました。マスクをつけて演じるのは初めてで声が届くか心配しましたが、うしろの方にもよく聞こえる語りで子どもも大人も集中して見ていました。集合写真のあと、従来はここで竹伐りの説明とお手本を全員で見てきましたが、今年は密になるのを避けて班ごとに分かれてからおこないました。そしていよいよ実際の竹伐りに移ると、枯れた竹、傾いた竹、細くて元気のない竹など、それぞれなぜその竹を伐るのかをスタッフと確認して伐る竹を決めました。参加隊員のうち半分くらいの子がノコギリを使うのは初めてで、最初は手つきもぎこちなく、ノコギリを動かす方向が斜めになったり動きが小さかったりしましたが、スタッフがアドバイスの声かけをするとたちまち要領を得てスムーズに伐れるようになる子がほとんどでした。 毎回みんなが手を焼くのが枝払いです。枝払い棒を枝の付け根めがけて振り下ろすのですが、その力の加え方や振り下ろす向きなど、いくつかあるコツをはじめはほとんどの子がうまくつかめません。でも中には何度か挑戦するうちそのポイントを押さえて次々と枝を払えるようになる子もいました。枝払い棒でうまく枝を落とせない時にはスタッフが枝の付け根に少しノコギリを入れてもらったり、ノコギリで枝を落とす方法を教えてもらったりして、それぞれの方法で枝の処理をしていました。 子どもたちには活動時間は短く感じられたようで、終了時にはもっと伐りたいとの声が上がりました。柔らかい日差しと気持ちのいい風の中、伸び伸びと活動する様子を見ていると、深刻化しているコロナ禍が別の世界のことのようにも思われてきました。お天気に恵まれ、できることが限られる中でも心に残る一日が過ごせたことをスタッフ一同嬉しく思っています。 |
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7-集合写真 |
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1-受付風景 |
2-ノコギリとヘルメットを装着 |
3-班ごとに自己紹介 |
4-トウチク林へ出発! |
5-落ち葉いっぱいの中道です |
6-みんなで紙芝居を見ました |
8-班ごとに説明を聞きました |
9-暗い竹林を明るくするんだよ |
10-なるべく地面スレスレで伐ってね |
11-枝払いは難しいね |
12-重いけどがんばれ〜 |
13-物差しの竹に合わせて稈を伐りました |
14-おにいちゃんがんばって! |
15-だんだんうまく伐れるようになったね |
16-稈をダムに運びます |
17-枝払いのコツをつかんだよ |
18-もっと伐りたいな |
19-竹林は少しすっきりしたかな? |
20-1班 |
21-2班 |
22-3班 |
23-4班 |
24-作業終了お疲れさまでした |
25-アンケート記入中 |
26-お土産用の竹もあるよ |
2020年度活動 「ナイトハイキング」 2020年10月3日(土) 18:00〜20:00 参加者 78名 (隊員25 大人29 幼児4 スタッフ18 他2) 今年は世界中が新型コロナウイルスによる大きな影響を受けてきました。子ども森づくり隊の活動も3月の「木こり体験」の中止と5月の「竹伐りとハイキング」の延期が次々と決まりました。そしてその先の見通しが立たないまま、8月にはこのナイトハイキングの計画に着手しました。今までに経験したことのない新型ウイルスへの対応と、本来のテーマである暗闇の中の自然体験の両立をどのように実現するかという課題について何度も検討を重ね下見や予行を経て本番当日を迎えました。去年の10月のナイトハイキング以来、1年ぶりの活動となりました。 新型ウイルス感染予防対策のため、受付での体温チェックや手指の消毒をはじめ、トイレ以外では里山の家に入らないこととし、活動中にはマスク着用し大きな声を出さないよう、密にならないよう呼びかけるなど、例年にはない注意事項がいくつも発生しました。そして今回は初めから最後まで班別に行動することにして、4つの班に分かれてそれぞれのコースを歩きました。途中で立ち寄った湿地ではシラタマホシクサを観察しました。シラタマホシクサは日本の固有種であるだけでなく伊勢湾をのぞむ東海地方の湿地にのみ生育する貴重な植物との説明を聞きました。また稲刈りを待つばかりの田んぼでは、希少な水草が育つことや、田んぼで暮らす生き物の話を聞き、実際にどんな生き物が見つかるかライトで照らして探してみました。「カエルだ!」「ザリガニがいる!」と大きな声が出ていました。やはり子どもたちには動く生き物が人気のようです。 芝生広場ではブルーシートに寝ころんで、3分間じっと耳を澄ませて聞こえてくる音に集中しました。周囲の木々ではアオマツムシが声高らかに鳴いていましたが、そのほかの音を聞き取る子もいました。大人のスタッフの耳よりも子どもたちの耳の方がたくさんの音を聞くことができるようです。 手ざわりを確かめる触覚体験では、あらかじめ木の実などを入れた袋をひとりひとり渡され、その中に手を入れて中身を探りました。クリ、マテバシイ、アベマキ、トチノキの実、そしてハンノキの果穂のうちの3種類が入れてあり、手探りで得た形の絵を記入用カードに描くというのが課題でした。目では確かめられない手でさわったものの形を絵に描くという作業は子どもたちには難しそうに思えましたが、実際には事前の予想よりもうまく描けていました。 マスクの着用を必須として嗅覚体験を中止としたのはとても残念ですが、コロナ禍のもとで精一杯工夫を凝らした活動が、子どもたちにとって新しい発見や感動の体験となっていてくれれば嬉しいです。 |
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1 受付風景 |
2 集合風景 |
3 集合風景2 |
4 班ごとの集合 |
5 シラタマホシクサの観察 |
6 田んぼにて |
7 田んぼにて2 |
8 田んぼにて3 |
9 田んぼにて4 |
10 田んぼにて5 |
11 カエルがいるよ! |
12 ザリガニもいた! |
13 芝生広場で聴覚体験 |
14 芝生広場で聴覚体験2 |
15 芝生広場で聴覚体験3 |
16 芝生広場で聴覚体験4 |
17 どんな音が聞こえたかな |
18 どんな音が聞こえたかな2 |
19 袋の中身はなんだろう? |
20 アンケート記入中 |
21 触覚・聴覚体験カード |
22 触覚・聴覚体験カード2 |
23 稲穂をお土産にもらった |