☆ 最近の活動紹介
2024年11月
11月16日(土)、晴、気温19度。16名(内1名会員外)が参加し、天白渓湿地の保全再生活動を行いました。
今回は前回あらたに設置した湧水最下流部の堰の補強と再生水辺線の杭打ち、園路を明確にするための下準備として伐採した木々の積み上げです。
堰の補強は設置した塩ビパイプと板のさらに下流にもう一つの板と土のうを積み上げました。一定程度の湧水がそこで保持され、流れの勢いを止めて水位を上げることが狙いのひとつです。
再生水辺線は復活させた湿地環境の保全のために、将来的には一般には立ち入り禁止区域となることを想定しています。
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2024年10月
10月19日(土)、曇、気温27度。
9名が参加し、天白渓湿地の保全再生活動を行いました。
まずは1年前に設置した湧水最下流部の堰の作り直しです。塩ビパイプと板、土のうを組み上げて新たな堰を設置しました。一定量の湧水を溜めることが期待値です。
もう一つは下刻(かこく)が進んだ箇所に粗朶と土のうを設置しました。環境が激変しないよう注意深く設置場所を検討し、水の流れの上流部としました。こちらも貴重な水を少しでも湿地にとどまらせることが期待値です。効果を見極めていきたいと思います。
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2024年9月
9月21日(土)晴、気温31度。15名(内1名は一般参加者)の方が参加して、約3か月ぶりに天白渓湿地の保全再生活動を行いました。
今回は今までほとんど手付かずだった谷筋再生ゾーンの除間伐を実施。暗い谷筋でしたが見違えるほど明るくなりました。
今回手を入れられたのはほんの一部の谷筋ですが、今後も継続して除間伐を実施していきます。
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2024年7月
7月20日(土)晴、気温34度。梅雨があけて本格的な夏が到来。今月は天白渓での活動ではなく、平和公園会館の会議室をお借りして、東山の水辺・湿地の保全再生プランを皆で討論するイベントとしました。
前半に森づくりの会のKさんから保全再生プランの詳細をご説明頂きました。パワーポイント69枚の力作で参加者23名は熱心に聞き入りました。
後半は参加者全員で今後の保全再生活動についての懸念や課題、問題意識などの意見交換を実施し、一部の解決策案なども提案いただくなど活発な討論をすることができました。
8月は活動を休止、9月の第三土曜日に天白渓での保全再生活動を再開する予定です。
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2024年6月
6月15日(土)晴、気温29度。暑い日となりましたが、14名(内1名は一般参加者)の方が参加し、天白渓湿地の保全再生活動を致しました。
さすがに湿地を流れるほどの湧水はなく、下草が旺盛に成長していました。アキノウナギツカミも確認することができました。
先月に引き続き湿地南側斜面の強間伐ゾーンの除伐作業をメインに行いました。ダムもしっかりと作り水の流れを有効に利用していきます。
作業後、斜面を尾根筋まで急登し、今後の除伐作業のイメージを参加者全員で共有しました。
7月の定例活動は野外を避け、平和公園会館での湿地保全、再生に向けた議論を皆さんを行いたいと考えています。8月は活動をお休みします。
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2024年5月
5月18日(土) 晴、気温25℃。天候に恵まれ17名(内1名は一般参加者)の方が参加し、天白渓湿地の保全再生活動を致しました。
前回の活動で再生水辺線を意識した杭打ちを行いましたが、成長した草木で覆われてきたため、蛍光色のテープを巻き、より目立つように致しました。
また湿地の南側斜面の常緑樹の除伐を実施。湿地への土砂の流入を防ぐ効果も期待し、除伐した樹木で谷筋にダムを形成しました。
今年は春以降、比較的雨が多く、例年なら湿地は枯渇状態ですが、まだ湧水がある状態です。
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2024年4月
4月20日(土) 晴、20℃。晴天に恵まれ12名の方が参加し、天白渓湿地の再生保全活動を致しました。
今回は再生水辺線をより明確にするための杭打ちと湧水を有効に活用するための堰の補強、常緑樹の除伐を行いました。
堰の補強には土のうを自作し使用。天白渓も緑があふれ、ツツジやウツギの花も鮮やかに咲いていました。
5月以降も再生水辺線周囲や遊歩道の整備を進めていきます。
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2024年3月
 第9回なごや水辺・湿地サポーター養成講座が天白渓にて3月16日に開催されました。
 愛知学院大学の富田先生を講師としてお招きし、昨年7月からスタートした本講座の最終回、まとめの会となります。
 天白渓を歩きながら改めて本湿地の特徴や課題を皆で議論し学んでいきます。流水域における問題、湧水の流量やその性質の特徴、日照を確保するための周辺樹木の除伐の優先順位付け、下刻(かこく)対策など、現場を見て参加者全員で意見を出し合いました。
 例年であれば、もっとも水が少ない時期にあたるのですが、2月後半からのまとまった降雨で水位があがり、湧水湿地としての天白渓のポテンシャルを皆で確認することができました。
 4月以降はなごや環境大学が主催する共育ゼミナール「東山の水辺・湿地の保全再生」(なごや環境大学ガイドブック2024前期 P17参照)として天白渓の保全再生活動を継続して行います。ご興味のある方はぜひ参加をお願いします。
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2024年2月
 2月17日(土)に「実践編  なごや  水辺・湿地サポーター養成講座」の第8回が行われました。本養成講座はなごや環境大学さんに全面的にサポートを頂いています。
 第7回までに実施してきた、木を伐る、下草を刈る、表土をはぎ取る、といった水辺・湿地再生活動の基本となる作業の集大成として、各人が道具を携え汗を流しました。
 今年の冬は例年以上に雨が少なく、作業当日も乾燥した天白渓湿地はまさに「湿地跡地」の状態でした。ところが19日(月)から久しぶりにまとまった雨が降りました。写真は22日の午後、雨上がりのタイミングで「湿地跡地」の様子をとらえたスナップです。
 下草を刈り、表土をはぎ取った周辺を中心に水が溜まってきています。またいくつかの湧水口と思われる箇所が確認されました。
 3月16日(土)は第9回サポーター養成講座の開催を予定しています。本実践編の最終回となります。愛知学院大学 富田啓介 准教授をお招きして、湿地を観察しながらこれまでの活動を振り返り、今後の活動について考え議論する予定です。たくさんの方々の参加を期待しています。
 また4月以降はなごや環境大学さんが主催する共育ゼミナールの一コマとして水辺・湿地の保全活動を継続していきます。こちらの共育ゼミナールへの皆さんの参加もお待ちしています。
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